バイクと一緒に北海道に行く方法はフェリーを使う以外にない。千葉県から北海道に行くなら茨城県大洗から北海道の苫小牧のルートがベターだと思うが、今回はお金と船酔いの心配のほかに船に飽きる気がしたため大間からのフェリーに乗ることにした。
フェリーの時間を短縮したいだけなら東北道で八戸に向かって一泊し、次の日に大間のフェリーに乗るのが気持ち的にも一番楽なルートだと思う。函館発大間着の逆ルートであるが、兄弟がちょっと遠かったらしいが達成したので問題ないはず。
八戸から大間に来て一泊したときの記事であり、4日目の出来事は別の記事「大間崎テントサイト」に書いてあるので、そちらをご覧いただきたい。
フェリーの話をする前に自分語りを少しさせてもらいたい。
はじめてバイクを動かしたのは、埼玉県のネットカフェの駐車場で友人のバリオスⅡを運転させてもらった時の事。ニーグリップやクラッチの位置を教えてもらったが、うまく乗れずに倒しそうになっていた。その1年後にボロボロのDトラッカーを購入して、職場の先輩と一緒に福島県磐梯山や山梨県河口湖などに行った。車でも茨城や東京くらいしか行ったことが無かったから考えても、フェリーに乗って北海道へといく事は想像していなかった。ここからが北海道ツーリングの本番になると思うと興奮してくる。
フェリーターミナルには出発の一時間前には到着してないとダメ 。
写真のフェリーが津軽海峡フェリーで、バイクが停まっているのは待機場所。GW後というタイミングのためバイクは1人だけだったが、大型連休ならば他のバイク乗りが列を作っているハズなのでわかりやすいと思う。フェリー乗り場へは出発の一時間前には到着する事というルールがあるが、少しであればなんとかなるので遅れても諦めずに向かってみたほうがいい。もちろん無理な時は無理なのであきらめる必要もある。
ターミナル内の施設にはレストランやお土産屋などがある。

お土産屋のSEAちゃん大間店は大きくはないがキーホルダーや飲み物、お菓子などを取りそろえている。フェリー内にも売店はあるがそちらも大きくないので、ここで買ってしまってもいいと思う。残念ながら写真がありませんが、レストラン「海峡日和」には海藻である「つるあらめ」を使用したラーメンがあるらしい。私も食べたことはないが、乗船までの時間に食べてみてもいいかもしれない。
フェリー大函丸に乗り込む!その前に荷物を分けておく事。

フェリーに乗り込むとバイクは倒れないようにベルトで固定される。固定作業は係員の方がやってくれるので心配ないが、不安定な荷物はひっくり返る可能性もある。函館側に到着するまでこの場所へ戻ってくることはできないので、サイフやスマホなど船内に持ち込みたい物は乗船前に分けておいた方がいい。これがより長い航路の場合は充電器や暇つぶしの本なども忘れないようにした方がいい。
出航しました!どんどん本州が小さくなっていく。
ターミナルについた時もドキドキはしたが、別に帰ろうと思えば帰ることもできたが、フェリーが出港して遮る海が広がるほどに複雑な気持ちが沸いてきた。「バイクではもう戻れないな」「海を越えちゃってるよ!マジで旅だ!」「なんか北海道って気候が違うんだっけ?」そんなことを考えていた気がする。
フェリー内部はこんな感じだった。

写真のマップをみるとカジュアルシートやファーストシートもあるが、私が利用したのはスタンダードだった。スタンダードだけ「シート」ではないのは実際にシートでなくただの絨毯だからだ。幸いなことに靴は脱いであがるため地べたとは違って良かった。
広いスタンダードは心の傷も浅く済む

下駄箱付のこういった雑魚寝スペースがいくつかある。長旅だったとか雨に降られたの理由もあり、靴を脱ぐことが災いして最強に足が臭くても相手に避難していただくことが可能な為、多少は心の傷が浅くても済むのは良い事だ。写真でしかみたことないがファーストシートはゆったりとした革張りのシートに座ってくつろげる感じだった。マッサージシート的な見た目。
一服もできる。

残念ながら甲板の上で爽快に一服すると行ったことはできない。
しかし喫煙所はこんな感じの部屋になっているため、吸う人吸わない人どちらにも優しいつくりをしている。もっと閉塞感があるものかと思ったら窓をつけているなどの配慮もある。
フェリー内にもお土産だけでなくレストランもある。

船内にもレストランがあるため、食事をすることはできる。なにも90分で着く船の中で食べなくてもいい気もするが、思い出つくりの為にいただいてみてもいいと思う。メニュー表をみるかぎり海峡サーモン定食が美味しそうだが、個人的には手が出しにくい価格設定だと感じる。
北海道が見えてきた!
前日は大間崎でのキャンプだったから風呂も入ってない。3000円のビジネスホテルがあったのでそこに宿泊することにした。これからどこに行っても売っているビールを喜々として買ってしまった。次回は函館!