北海道最南端の白神岬が函館の南に広がる松前半島にはある。江戸時代には松前藩が管轄する土地であり、過去に修復工事をされたことがあるが松前城はしっかりと残っているらしい。
城の周囲には桜が沢山あるので、少し遅めの花見を楽しむことも出来そうだと期待している。
道の駅 みそぎの郷 木古内で休憩

函館から海岸線にそって国道228号を南下していくと、道の駅があったので休憩することにした。地図上でみると近いようだけど37kmの距離がある。初めて見る餡が上に乗っかったスタイルのあんぱんを買うことにした。手に取ってみるとずっしりとした重さがあり、朝ごはんにピッタリだった。
北海道1台目のバイク乗りに出会った。


北海道に入ってからはスクーターに乗ったおばちゃんや郵便配達員くらしかバイクを見かけていない。「おそらく1年の半分近くは乗ることができない北海道ではバイク乗りはほとんどいないのかもしれないな」などと考えながら一服していると低音を響かせながら一台のバイクが目の前に停まった。それは発売したばかりのKawasaki H2 SX SEでH2のツーリング仕様といったもの。
オーナーのおっさんも購入したばかりで慣らし運転をしているらしい。メーターの起動がカッコいいだとか、クラッチが油圧になっているなどと会話していたら缶コーヒーをおごっていただいた。見ず知らずの人からおごってもらった経験などないので、とても新鮮な体験だった。
北海道最南端へ向かう。


おっさんの出発を見送ってからゆっくりと最南端である白神岬に向けて走り出した。この場所は最南端の石碑以外には何もなくトイレすらもないが、達成感だけは得ることができる。白神岬に向かう途中に北海道と青森をつなぐ青函トンネルの上を走ることになるが、北海道側のトンネルの出口はずっと北にあるので気づかずに通り過ぎてしまう。
お城と花見
松前城をバックに桜を撮影してみた。なんだか城がチープに見えるのは鉄筋コンクリートでつくられているせいかもしれないが、このお城を木造復元する計画があるらしい。耐震性能に問題があるためが理由だそうで、30億円の事業費と短くても16年の時間が必要になるらしい。実際に復元が成功した時は見学に訪れたいと思うが、中年になった私がどんな感じなのかも気になる。
ほかにも桜が沢山咲いていた。



さすがにソメイヨシノは青々としていたが、他の種類の桜は見ることができた。限られた時間で北海道ツーリングをするとなると立ち寄りにくいエリアであるが、5月頃に訪れるのならばサクラと松前の街を一度は訪れてみてもいいと思う。何といってもこの地は北海道最南端であり、1つの到達点だから。
のんびり花見をしていたため陽が沈みかけている。大きな町にたどり着くには時間が遅すぎるし、綺麗な海岸線は明るいうちに走りたいので函館に戻ることにした。